
文責:納品に疲れたクリエイター
先日、婚姻届の証人としてサインをさせていただいてきました。
とってもおめでたいですね。
でも、世の中には「証人」と名のつくものが色々ありますよね。
中には、人生を左右するほどの重い責任を負うものもあるんです。
特に注意すべきなのが「連帯保証人」です。
これだけは絶対に安易に引き受けてはいけません。

証人の種類によってリスクは天と地ほど違います。
養子縁組や遺言書は比較的安全ですが、問題は下の3つのいわゆる「連帯保証人」です。
「友達だから」「親戚だから」という理由だけで引き受けると、
大きな借金を背負うことになるかもしれません。

養子縁組届を提出する際には、成人2名の証人が必要です。
証人は「養子縁組があったこと」を証明する役割を担います。
ちなみに、養子縁組には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」があります。
もし、「特別養子縁組」が成立した場合、実の親子関係はなくなってしまうんです。
どちらにも法的な責任はありませんが、「こんなに重い制度だったんだ」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があります。
このうち「公正証書遺言」と「秘密証書遺言」については、証人2名を必要とします。
一般的には、弁護士や司法書士に依頼することが多いため、知人や友人からお願いされることはあまりないかと思いますが、証人は相続で争いが生じた際に、裁判で証言を求められることがあります。
ちなみに、私は相続を専門とする弁護士さんの記事を執筆した経験がありますが、その際にも「秘密証書遺言」は登場しませんでした。
本当に一般の方にとっては関わることがないものだと思います。

近年では、個人に保証人を依頼するケースは減ってきました。
借りる人が保証会社に「保証料(利用料)」を支払うことで、賃貸保証会社が保証人の役割を担うことが主流となっています。
だからこそ、依頼されたら「なぜ今、わざわざ自分に頼んできたのか?」と疑問を持っていただきたいです。
ご存知ですか?
2020年の改正で、個人の保証人を守る新しいルールができたんです。
民法の「連帯保証人制度」で、契約書に「保証人が支払う上限額」を明記しなければならなくなり、記載がなければ契約そのものが無効になります。
今まさに、督促などでお困りの方は一度確認してみてはいかがでしょうか。
もちろん、義務付けられているので漏れなく記載しているはずですが、2020年4月以降に結んだ契約で、上限額の記載がなければ、あなたは支払いの義務を負わなくていいかもしれません。

私はありがたいことに奨学金を使わずに済みましたが、今の日本では大学生の2人に1人が利用していると言われている「借金」なんです。
奨学金についても保証会社が存在します。
でも、あなたに依頼が来たということは、月々の保証料を節約したいという想いがあるのかもしれません。
しかも、ここには人間関係特有の落とし穴があります
本人が返済に行き詰まった時、「来月には払えるから、保証人の親戚には黙っておこう…」という心理が働き、傷口を広げてしまうのです。
結果として、本人が滞納を続け、どうしようもなくなった段階で保証人に連絡が届くため、その時には「残金の一括返済」を求められるケースが少なくありません。

ローンに関しても、保証料を支払って保証会社を利用する形が一般的となりました。
もし今、あなたにローンの保証人の依頼が来ているとしたら、それは以下のような「ワケあり」な状況であるかもしれません。
・借金歴がある
・無理な借り入れ
・収入が不安定
つまり「保証会社がリスクを負いたくないと言った案件」を、あなたに代わりに引き受けてくれと言っているともいえます。
ここまで読んでくださったあなたはもうお気づきかもしれませんが、
「証人」と「保証人」はまったくの別物です。
証人は、その事実(結婚や遺言など)を「見ました」と証明する役割。
保証人は、本人に代わって「私もその義務を負います」と誓う役割。
証人は「横で見ていただけの人」ですが、 保証人は「隣で一緒に契約した人」なのです。

では、実際に保証人になることをお願いされた場合、角を立てず、かつ相手に「それなら仕方ない」と思わせられる断り方を2つご提案したいと思います。

このように「物理的に無理なんだ」ということを伝えれば、相手も「それなら仕方ない」と思わせることができます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「証人」と名のつくものの怖い話ばかりしてしまいましたが、実はこの記事を書いている私自身、先日サインした婚姻届の証人のことは、今でも「本当に書いてよかったな」って思っているんです。
もし、あなたの元に届いたお願いが「婚姻届の証人」なら、喜んでサインしてあげてくださいね!
あなたの生活がちょっと楽しくなりますように。
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